脂肪酸とグリセリンとのエステルですが、脂肪酸の約90％がリシノレイン酸（Ricinoleic Acid）であるため、他の植物油脂とは異なったユニークな性状を示します。

主な特徴

特徴 1

淡黄色の粘稠な不乾性油で、脂肪族炭化水素系溶剤を除くほとんどの有機溶剤に可溶であり、特に含水アルコールにも可溶性を示します。

特徴 2

優れた安定性、保色性、可撓性、顔料分散性、湿潤性、潤滑性、低温特性、電気特性、および生理的特性を有します。そのため、レザー、印刷インキ、コーキング材、潤滑剤、化粧品、電気絶縁材料、医薬品などにそのまま配合して使用されています。

特徴 3

ひまし油がもつOH基、二重結合、およびエステル結合を利用し、 多くの化学反応を行わせることができ、得られた生成物は、塗料工業、プラスチック工業、ゴム工業、建材工業、機械工業、および金属加工業など広範な用途に向けられています。